アメリカ東部、ニュージャージー州にある高校で、40年間に100人を超える卒業生らが脳腫瘍を発症していたことがわかりました。極めて稀な病気であるため波紋が広がっています。

ニュージャージー州のコロニア高校では、1975年から40年間で生徒や教職員ら118人が脳腫瘍を発症していました。

     米・ニュージャージー州のコロニア高校

ウィシンスキさんの妻はこの高校の卒業生で、2007年、妊娠中に脳腫瘍が見つかり、出産後、闘病の末亡くなりました。

      ウィシンスキさんの妻 脳腫瘍で亡くなった

同じく卒業生の妻の妹も3年後に脳腫瘍で死亡しました。

           妻の妹も脳腫瘍で死亡

アメリカの統計では、脳腫瘍の発症者は10万人に1人から3人だということです。

妻を脳腫瘍で亡くしたジェイソン・ウィシンスキさん(51)
「何かがある、何かおかしい、調査する必要があります」

妻を脳腫瘍で亡くしたジェイソン・ウィシンスキさん

記者:「原因の一つとして可能性が指摘されているのが、この場所です」

原因の一つとして指摘される場所

高校がある郡には、原爆開発を進めた「マンハッタン計画」のウラン処理工場があったことから、汚染された土が学校建設に利用されたのではと関連を疑う指摘もあるということで、自治体は放射線レベルを計測、5月中に公表するということです。

「マンハッタン計画」のウラン処理工場